率か額か?
〜数字に振り回されず、本当に残るお金を見よう〜
ショップを運営していると、「粗利率〇%」という数字が気になりますよね。でも実は、どれだけ立派な率が出ていても、最終的にお店にお金が残っていなければ意味がありません。
今回は、粗利率ではなく“粗利額”を軸に考えると、なぜ事業が安定しやすくなるのかを解説します。
粗利率と粗利額って何が違う?
● 粗利額とは
販売価格から
- 原価
- 手数料
- 送料
などを引いたときに残る、一番最初の利益のこと。
● 粗利率とは
粗利額が“売値に対して何%か”を表した数字です。
どちらも大事ですが、実際の運営では粗利額の厚みが特に重要になります。
最後に残るお金=「最終利益」がいちばん大事
粗利額のあとには、さらに
- 広告費
- 梱包資材費
- 出荷コスト
といった費用を差し引きます。
これらを引いて残ったお金が最終利益で、
いちばん現実的で、いちばん嘘をつかない数字なんです。
粗利率が高くても赤字になることがある?
● よくあるケース
- 粗利額:300円
- 広告費(CPA):250円
- 出荷コスト:120円
→ 最終 -70円(赤字)
粗利率は良さそうに見えても、固定でかかる送料や広告費に負けてしまい赤字になります。
粗利率が低くても黒字が大きいパターン
● 逆パターン
- 粗利額:800円
- 広告+出荷:370円
→ 最終 +430円(黒字)
数字の“率”よりも“額の厚さ”がある商品は安定します。
送料は「額」で引かれるから要注意
送料のように金額に関係なく発生するコストは要注意です。
- 利益額200円 → 送料200円で実質0円
- 利益額1,000円 → 800円残る
こうして見ると、やっぱり額の厚みは大事なことがわかると思います。
目標にしたい「最終利益率」

理想は、
最終利益率20〜22%。
これは広告や値下げも含めて、最終的にこれくらい残ると安定しやすいという目安です。
商品ごとにどこまで利益が残るかチェックしよう
▼ まず確認する数字
- 販売価格
- 原価・手数料・送料
- 粗利額・粗利率
- 広告費(CPA)
- 梱包資材費
- 1件あたりの人件費
- 出荷コスト
“手間が多い商品”は利益額を厚くする
検品や梱包に時間がかかる商品は、個数単価(1件あたりの手間) が上がってしまいます。
そんな商品は
- 利益額をしっかり取る
- オペレーションを改善する
どちらかが必要です。
粗利額で考えるメリット
- 赤字リスクが減る
- キャッシュが安定する
- 商品ごとに改善ポイントが見える
- 売上はあるのに儲かってない…がなくなる
実はこれだけで経営がめちゃくちゃ楽になります。
今日からできる簡単なアクション
- 商品別にCPAをチェック
- 自分の時給を決めて1件あたり人件費を出す
- 梱包・出荷の時間を測ってみる
- 粗利率45%以上で仕入れを検討
- 最終利益率20〜22%を毎月見直す
まとめると
粗利率はあくまで“見た目の数字”です。
本当に見るべきは、最後に手元に何円残るのかです。
利益は“率”ではなく“額”で積み上がる。
ここを意識するだけで安定した運営になるはずです。
ではでは。








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